スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本と西欧のもののとらえ方の違い

[ギボウシ(ホスタ)]

自宅のギボウシが咲き始めた。一つは前から有る斑入りのギボウシで、もう一つはホスタ"クリスマスツリ-"と言う品種で有る。イギリス、アメリカ等の庭には良く植えられている様で、西欧人が好む葉なのか、花なのか不明で有る。自宅に有る二つの花を比較しても全く同じ様に見えるのだが、やはり観葉としての位置づけが強いのであろう。

おぎはら園芸のHPを見てみると、ギボウシのペ-ジが有り沢山のホスタが写真で紹介されている。それによれば葉の色が美しいと言う事でアメリカでは盛んに園芸改良されているとか。

ホスタはアメリカで盛んに品種改良されて居ると述べたのだが、アメリカのニュ-ジャジ-に住んでいる紀美子さんと言う方が、giboushiarekoreと言うペ-ジを作成されておられる。英文だけれどちゃんと日本語のペ-ジも有るので、私の様に英語が苦手な人にも分かりやすく書いている。日本の方なのですが、日本としては花と言うとらえ方をし、西欧人は葉を観葉すると言う見方としているとの記載も有りました。確かにそうなのかも知れませんね。これで、冒頭に書いた謎?が解けた様な気もしている。

育て方は半日陰が良い様であるのだが、自宅はそんなユトリモなく??植えてしまったので、日がもの凄く当るところに植えて有る。半日陰になる所は、スズランやカタクリ等が占領しているので植える場所が無い。先日といっても一月前にジャ-マンアイリスを抜いた時にホスタ(ギボウシとした方が良いかも)も一緒に抜いてどこかへ植えかえようと思ったのだが、結局そのまま放置してしまったのだが、最近、花茎が伸び始めて、美しい淡い紫色の花を沢山付けているので、まあこれで良いかとそのままにする事とした。

もう一方のホスタ"クリスマスツリ-"は業者が庭の散水用に作って有る手洗い場の傍に植えつけてくれたので有るが、葉は斑入りでは無く花の付き方もちよっと異なっている様だ。花を比較してもあまり庭の中央に植えて有るものと変わらない様に見えるが花弁の縁がちよっと違うかな?。両者の写真を比較の為に掲載して有る。

gibo01.jpg

全体の姿(斑入りギボウシ)

gibo02.jpg

花の拡大

gibo03.jpg

全体の姿(ホスタ"クリスマスツリ-")

gibo04.jpg

花の拡大

*******************************************************
ギボウシ(ホスタ)
ユリ(リュウゼツラン)科ギボウシ属
Hoster spp.

日本に古来から有るオオバギボウシ、コバノギボウシの園芸種でホスタと学名が名前になっている事が多い。元々、東アジアに分布するもので江戸時代の頃、シ-ボルトがヨ-ロッパに持ち帰り、園芸改良され、イギリスやアメリカ等で良く栽培されているとの事。

スポンサーサイト

虎の尻尾??

[オカトラノオ]

オカトラノオが群生している場所が近くに有るので出向いて見た。少し花期が過ぎた感じの写真になってしまった。二週間程前には、やっと咲き始めたかなと思っていたが、出向いて見ると花が落ちてしまった花序も有ったり今から咲き始める花序も有り、色々な花序が混ざっている。大体の花期は6~7月頃で梅雨の晴れ間に山道を歩くと良く見かける。

オカトラノオは漢字で丘虎尾と書くのだが、穂状に花が付く(総状花序と言う)状態が虎の尻尾の様に見えたから付けられた名前。湿地に、この花と良く似た花を咲かせるヌマトラノオ(沼虎尾)と区別する為に丘が付いている。

日本には昔、虎は住んで居なかったので有るが、加藤清正の虎退治の説話が有る様に、お隣の朝鮮半島の北部や、東南アジアに分布しているから昔の人は知っていた様で、もし虎と言う動物を知らなかったら何と言う名前になったのだろうか?

この様な総状花序を持つ花には、イブキトラノオ、ヌマトラノオ、イヌヌマトラノオ、クガイソウ、サラシナショウマ等が有るが、トラノオ属の花は、山野で見られるコナスビや中国原産のリシマキアと言う総状花序を付けないものも存在する。

oka01.jpg

全体の姿

花は五弁で有り、雌蕊を中心に五つのオシベが有る。しかしながら、五弁と言うのは決まっているわけでは無くて、七つ位に分かれている花も見られる事が有る。花を五弁と書いたのだが、分類では合弁花で有る。
植物の分類で、種から葉を出す時に双子葉か単子葉かによって分類される事が有る。双子葉植物は更に、合弁花と離弁花に大きく分けられるのだが、花弁が根本で合着していなければ離弁花、合着していれば合弁花と分類される。キク科の花は見かけは離弁花の様に見えるが合弁花で有るが、サクラソウ科のこの花も合弁花として分類される。

oka02.jpg

花の拡大

*******************************************************
オカトラノオ
サクラソウ科オカトラノオ属
Lysimachina clethroides

北海道から九州の山野に生える多年草、草丈は60~100cm位となる。茎の先端付近に総状の花序を付け、多数の小さい白い花が下から先端に向かって咲いて行く。小花は直径が1cm位で、五つに分かれている。湿地等に見られるヌマトラノオは花穂がオカトラノオの様に垂れさがらないので容易に見わけが付く。

タンポポに似ているけれど

[コウゾリナ]

またまたガソリンの値上げが実施される様だ。全くやりきれない状態で有る。原油卸売各社がガソリンを7月1日より10円程度値上げをするので、それに伴って小売販売店も7月1日より1リッタ-当たり10円前後の値上げが実施され、レギュラガソリンが1リッタ-で170円台後半から180円前半になる見通しらしい。噂によれば、200円時代が到来するかも知れないとか??中々、遠くへ行くわけにも行かなくなって来ているので近くを歩くと言うスタイルに変えるべきだろう。

散歩していると、タンポポに似た黄色い花が目についた。この時期で有るから当然タンポポでは無い。先日取り上げたブタナとも違うのだが、花を良く見るとそれらの花に良く似ている。全体に毛が有り少し硬い感じがするので、コウゾリナの花で有る。

コウゾリナは、その剛毛が剃刀の様で顔に当てて髭が剃れそうだと言うところから剃刀菜或いは顔剃菜が訛ってコウゾリナと呼ばれる様になったとする説が一般的な考えであるのだが、昔、仏教に帰依する時に剃髪の儀式をした時にカミソリを軽く頭に当てて実際は髪を剃らなかったらしいのだが、この時にこの花の茎を使用しても良いのではないかと花の名前を付けた人が思ったかも知れないと、野草の名前(山と渓谷社)の著者は書いている。

キク科の花は舌状花(ぜつじょうか)と筒状花(とうじょうか)からなるが、タンポポ、ブタナ等良く似た花は舌状花のみで構成されており、花の下には萼に相当する総包が有る。この総包から茎にかけて剛毛が、この植物には存在して触るとザラザラした感じがする。

koz01.jpg

全体の姿

枝先にタンポポに似た直径2~3cm位の舌状花を付ける。タンポポと記載したのだが、どちらかと言えば先日取り上げたブタナに似ていると思う。

koz02.jpg

花の拡大

*******************************************************
コウゾリナ
キク科コウゾリナ属
Picris hieracioides

日本各地の道端、野原等分布する越年性の一年草。草丈は大きいものでは1m前後に生育して、枝別れして頭頂に黄色い舌状花を付ける。全体に剛毛が有る。名前の謂われは、おそらく、この剛毛の為にザラザラした感じからカミソリで顔を剃る顔剃り菜或いは剃刀菜が変化したものであろう。

ペチュニアに似ているが

[カリブラコア]

カリブラコアを最初に見たのは鳥取花回廊で有る。その時ペチュニアに似ているけれど花の大きさが小さいなと思った。もともとはペチュニアに分類されていた様だが、千葉大学園芸学部の安藤先生のHPに記載されているペチュニアの話によれば、1990年に、オランダの植物学者Wijsmanによってペチュニアから分割されたとの事で有る。

昨年、カリブラコアを見てから可愛い小さな花を付けるので、今年は購入しようと思っていたのだが、種を残念ながら手に入れる事が出来なかった。種は自分の場合はほとんどタキイ種苗(株)から購入しているのだが、昨年の春蒔き種のカタログには掲載されて居なかったからで有る。ところが、今年、広島市立植物公園でカリブラコアが沢山鉢植えされていたのを見たが、提供がタキイ種苗(株)のスタ-カ-マインと言う品種で有るとの事で、そろそろ市場にも売り出されるかも知れない?。

今年はペチュニアの種蒔きをしたが、多分、育て方が悪くて全滅してしまった。来春、もしカリブラコアが手に入ったとしても育てるのは難しいかも知れないが、挑戦して見たい草花で有る。近くのホ-ムセンタ-で購入したペチュニアは元気に育っているので、園芸の素人は苗からの方が良いのかも知れないが、種から苗が出来てそして、大きくなって花を咲かせると言うのを楽しむと言う訳にはいかないので是非とも挑戦して見たい。

最近、ペチュニアとカリブラコアの交配種のカリチュニアと言う名前の花があるそうで、庭園用の草花でも交配により園芸改良されたりするので、ますます分かり難くなってくるものだなぁと思ったりもしている。

酒類の製造、販売会社等でも花き部門に手を出している。カリブラコアに関しても、例えば、サントリ-の関連会社のサントリ-フラワ-ズではミリオンベルと言う品種を作ったり、キリンビ-ルの関連会社のキリンアグリオバイオ等もイルミネ-ション、ブッチニア等の品種を売り出している。種苗業者の大手と言われるサカタやタキイもうかうか出来ないといった所で有ろう。

kari01.jpg

全体の姿

kari02.jpg

花の拡大

*******************************************************
カリブラコア
ナス科カリブラコア属
Calibrachoa sp.

ペチュニアに近い仲間で小輪多花性の多年生草(一年草扱い)。草丈15~20cm程度で、春終頃から秋まで長期にわたり、約1cm程度の小さい花を沢山付ける。オランダ等の植物学者によりペチュニアから分離独立された属、耐寒、耐熱性に関してはペチュニアより優れる。サカタ(リリカシャワ-)、サントリ-フラワ-ズ(ミリオンベル)等の品種が出回っている。花色も多くて、赤、赤紫、紫、白、黄色、オレンジ、ピンク色等が有る。

嘆かわしい

[ヤブウツギ]

最近またまた食品の偽装問題がニュ-スを賑わしている。食肉卸業者の丸明の飛騨牛偽装やうなぎ産地偽装をした魚秀等が有るのだが、これらは消費者をだます一種の詐欺行為で有る。農水省等は表示の適正化を通告するらしいのだが、詐欺は立派な?犯罪で有り警察等の徹底捜査を願いたいもので有る。

昨日のテレビで魚秀の社長の会見では悪いと分かっていた短期間なら切り抜けれると思ったと言う様な事を言っていたのだがこれは、全く消費者を馬鹿にした発言ではなかろうか、分からなければ何でも有りで金儲けをすると言うのは全くもって怪しからんと非常に腹の立つ事項で有る。産地偽装は消費者には全く分からない記載されている事を信じるしか無いので、特に卸売業者は色々な産地から購入して来るので簡単?に産地偽装が出来やすいだろうが、二度、三度とこういう事態が起きない様に心して貰いたい。

昨年もこの時期にミ-トホ-プの挽肉事件が有り、何故同じ様な偽装事件が後を絶たないのかと?何か非常に嘆かわしい世の中になったものだ。

またまた空木と名の付く樹木の事を書き始めたので有る。ヤブウツギは藪空木と書くのだが、枝が藪を連想させる様に沢山密に付く事からつけられた名前だとも言われている。山梨県以西の本州の太平洋側や四国に分布するとの事で有るが、中国地方でも瀬戸内海側の山地にも分布している。

昨日記載したハコネウツギは花色が変化するのだが、このヤブウツギやタニウツギは変化せずに、ヤブウツギは暗赤色で、タニウツギは明るいピンク色の花を咲かせる。花色が暗いので、タニウツギの様な華麗さは無く地味な感じがする。

ヤブウツギを最初に見たのは、渓谷沿いの滝の有る近くであったので、渓谷沿いの様な藪が有る所に生えているのかと思っていたけれど実は、比較的日当たりの良い場所に生育する様で有る。

yabu01.jpg

全体の姿

花は枝先に数個まとまって付き、漏斗形で上部で五つに分かれている。また、筒状部分は昨日取り上げたハコネウツギとは異なり徐々に細くなっている。花色は暗赤色で有り、雌蕊の白い花柱が花から飛び出して咲いている。オシベは5個有る。

yabu02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ヤブウツギ
スイカズラ科タニウツギ属
Weigela floribunda

本州の山梨県以西から四国までの太平洋側に分布する落葉小高木。樹高は4m前後で、葉は対生し、葉形は細長楕円で縁には鋸歯が有る。中国地方では、山陰沿いの山地にはタニウツギが比較的多いが、瀬戸内海側の山地には、ヤブウツギを見かける。花はタニウツギのピンク色よりも濃くて濃赤色~暗赤色で、漏斗形。この辺りはニシキウツギ、タニウツギ等と形状は似ている。

良く似た花

[ハコネウツギ]

空木の花特集の様な感じになってしまうのだが、本日はハコネウツギの話を記載して見よう。漢字で箱根空木と書くが、箱根でみつかったからだと思わせる様な名前の付け方で有る。しかしながら、実際は名前を付けた人の誤認の様で箱根とは関係の無い樹木で有る。

この樹木の花は最初はニシキウツギ(二色空木)と思っていたのだが、花の形態からすると、ハコネウツギの様で有る。ハコネウツギとニシキウツギは良く似ていて判別するのが難しい様だ。しかも交雑種が園芸用として作られていればなおさらである。

両者の主な特徴を挙げると、以下の様であるのだが、花も白とピンク色の二色で見た感じも似ている。ハコネウツギの場合は毛が少ない為、葉は光沢が有る。花は漏斗状で筒部の中央から急に太くなる。それに対してニシキウツギは単毛が有り、葉は光沢が無く小さな鋸歯を有し葉裏が白く見える。花は漏斗状で筒部は段々と太くなる。

ともかく判別は難しすぎるのであるのだが、花の筒状部分が太い事からと葉が光沢が有ると言う単純な理由によりハコネウツギと個人的に修正した。自生地は北海道から九州までの沿岸部に分布しているそうで有るが、海岸近くで自生しているものは見た事が無い。これまで、この花を見たのが、山地に近いところだったのでてっきりニシキウツギと思いこんでいた。ニシキウツギの自生は山地でも比較的標高の高い所に生えているそうだから、今まで山地で見たと言っても標高が低い場所だったので思い違いかも知れない。

ウツギはユキノシタ科で有るのだが、この樹木はスイカズラ科で同じ空木と付いていても、分類上は全く異なる。スイカズラ科タニウツギ属は日本に13種自生している。山地に生えるタニウツギ、ヤブウツギ、ニシキウツギ、ハコネウツギが主なもので有る。

hako01.jpg

全体の姿

花は鐘形漏斗状で、咲き始めは白色で段々とピンク色から濃ピンクへ変化する。従って全体としては白とピンクが混ざった感じに花を付けている場合が多く見受けられる。花の先端は五つに分かれた合弁花で有り、雄蕊も5個、雌蕊は一本が飛びだしている。

hako02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ハコネウツギ
スイガズラ科タニウツギ属
Weigela coraeensis

北海道から九州の海岸に分布するが、特に伊豆半島等に多い落葉低木。現在は庭木等に花が美しいので良く植えられている。箱根空木と漢字で書くのだが、山地には分布しないのでだれかが間違ったので有ろう。葉は単鋸歯が有る楕円形で先は尖っている。葉に微毛が認められるが少なく、やや光沢の有る深緑色。花は鐘形漏斗状で、筒状部の中央付近から急に太くなる。花色は咲き始め白色で有るがピンクから濃ピンクへと変化する。ニシキウツギとの見分け方が難つかしい

甘い香りの花

[ブットレア]

玄関先に植えて有る紅花エゴノキの傍に、カシワバアジサイ、アベリアそしてブットレアが有るのだが、今年の春からグングンと成長し、最初なんだろうと思っていたのだがブットレアだと分かったのは最近になってで有る。それは、昨年は小さかったので、こんなに大きく成長するとは、思ってもいなかった為で有る。昨年は大きさが50cmも満たない株であったのだが、今年は2m近くの高さが有り、エゴノキと高さを競う程になっている。

ブットレアは和名のフサフジウツギとして取り上げた方が良いのかも知れないのだが、この名前で覚えてしまっているから、この表記とした。花は甘い香りがする。その為に?アゲハチョウが沢山集まり蜜を吸いに来る。英名のバタフライブッシュはこの辺りから付けられた名前であろう。

花は穂状(円錐花序)に小花を付けているのだが、下側から順次咲いて行く様で、先端部分は未だ開ききっていないものが多い。アゲハチョウ等が来ると言う事は、卵を産み付けられる恐れがあるのかも知れないが、昨年は小さかったのであまり蝶は来なかったので、今年は、この近くに植えて有るものに毛虫か青虫が沢山付くのでは無いかと心配もしている。最近、分かったのだが、ツマグロヒョウモンと言う蝶が居るらしいのだが、この蝶の幼虫はスミレを好んで食べるとの事で有る。そして形は棘が沢山有る気味の悪いスタイルとの事で、昨年スミレの葉が食害に有った時に多くの毛虫が付いていたのを取り除いたのだが、この蝶の幼虫だった様で有る。

ブットレアの樹高さは、大体1.5m位で有るのだが、矮性種として出回っている品種が有り、鉢植に適するとの事であるのだが、自宅のものは、本当に剪定もしなかった事も有り、2m近くになりエゴノキと競い合っている。枝が沢山でているのだが、最初は植えに向かって伸びていたのだが、先端に花が付き始めるとやや重くなったのか、数日前の大雨で結構倒れた感じとなってしまいやや見苦しい感じで、あまり人は来ないのだが、玄関先を占領し始めたので、少し剪定して置こうと思っている。

butt01.jpg

全体の姿

花は円錐花序に沢山の小花(高杯形)が無数に付いて咲く。花の先は四っつに分かれている。花全体が房状の藤の花に似ていて、葉の付き方が空木に似ている事から、フサフジウツギ(房藤空木)と言う和名が有る。

butt02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ブットレア(フサフジウツギ)
フジウツギ科フジウツギ属
Buttleja davidii

中国原産の落葉低木。細い枝先に穂状(円錐花序)に小さい小花を沢山付ける。花色は紫、ピンク、白、紅紫、藤色、黄色等が有る。別名に房藤空木、バタフライブッシュ等が有る。花は香りが有り品種によっては1.5~5m位の大きさになる。因みに自宅のものは、ブル-ダイヤモンド等と品種名が有る矮性の淡いブル-(藤色?)のもの。

花の名前に付いての表現で思う事

[ブタナ]

最近雨が良く降るので、外へは出向いて居ないのだが、先週の土曜日に出向いた「もみの木森林公園」に咲いていた花の話題。もみの木森林公園は広島県立の森林(もみの木等)を中心とした公園で、登山コ-ス、運動場、キャンプ場等が併設され、冬は歩くスキ-等のスノ-ハイク、春から秋はサイクリングやテニス等が楽しめる場所として比較的多くの人が訪れる場所で有る。自然観察路も作られており春から秋にかけては様々な花も咲くのをウォ-キングを兼ねて楽しむ事が出来る。今はコアジサイ、ヤマボウシ、カンボク、サワフタギ等の花が多く見られる。

この散策路に正面に安芸冠山が遠望出来る箇所が有り、冬場にスキ-場となる斜面の中程を横切っている箇所が有る。この斜面に何万本かも知れない数のブタナが現在咲き誇っている。ブタナと言う名前はブタのサラダ(Salade de pore)とフランス語訳から来ている事で、豚が好んでこの根っこを食べるからだとも言われて居るからだとも。同じ様にブタの付く植物にはブタクサと言うものが有る。これも英語のhogweedからの訳と言う。この花を大体毎年Blogに取り上げる時に『可哀想な名前の花』と記載していたが、今年は止める事とした。

それは、ブタナと言う名詞が何故可哀想?と言う疑問も湧いて来たからで有る。差別的な言葉でしかないのでは無いだろうか、例えば、太ると豚の様だとか、豚の様な顔だとか、全く豚にとっては迷惑そのものの言葉で有るし、人間の容姿を豚に例えるなんて差別そのものでは無いかと思ったりして...。このブタナでは名前が悪いと思う人が多いのか、別名のタンポポモドキを結構使用されている場合が多いのだが、タンポポモドキ属と言うものが有り、カワリミタンポポモドキと言うブタナの様に枝分かれはしない花が有るので紛らわしくなりそうなのでブタナとした方が良いのかも知れない。

このブタナに良く似た花に、コウリンタンポポやコウゾリナが有るのだが、コウリンタンポポの場合は花色がやや紅色がかった黄色の舌状花、そして花茎に無数の毛が生えている。またコウゾリナも茎は剛毛と言うかザラザラした状態でブタナとは簡単に見わけが付く。

buta01.jpg

一面のブタナの草原

ブタナの花は多数の舌状花からなり、葉は茎の根本に生えて居る。その葉には沢山の毛が生えて居る。

buta02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ブタナ
キク科エゾコウゾリナ属
Hypochaeris radicata

別名はタンポポモドキと呼ぶ。タンポポに良く似ているが属が異なる。タンポポは花茎に一つ花を付けるがブタナは花茎が多数分かれるので複数の花を付ける所が異なる。ヨ-ロッパ原産の多年草で、日本へは昭和初期に移入された様で有る。ヨ-ロッパではハ-ブとして食用にされる様で有る。花の名前の謂れは、フランスでの俗名のブタのサラダから来ている様だ。

植物の苦味とは?

[ニガナ]

梅雨前線の活動が活発化していて、昨日も午前中に曇ってはいたが午後から雨が降り始めた。丁度、50Km位離れたところに住んで居る娘の所に用事で行ったのだが、雨が降ると、広島市内の様な所では車が多いので、運転するのも普段以上に気を使わなければならないので嫌なのでは有るのだが、どうしても行かなければならなかったので致し方有るまい。

最近、ちよっと山道を散策すると、黄色い小さな花を目にする事が多い。ニガナの花で有る。黄色い花が山道のあちらこちらに咲いている。ニガナとは苦菜と漢字で書くのだが、茎や葉等を折ったり切ったりすると白い乳状の液を出し、これが少し苦いらしい。また菜は昔は、この葉を山菜として茹でて食べていたそうで、野菜と同じ感覚で、苦い菜葉と言う意味で「苦菜」と付けられた様だ。

また、沖縄地方で食べられるニガナが有るのだが、これは別種のホソバワダン(キク科アゼトウナ属)と言う植物で、栽培もされている様だ。ホソバワダンは山口県下関市角島等でも秋に見られニガナやヤクシソウ等に似た黄色い花を咲かせる。やはり苦いそうで有る。沖縄地方から普及したゴ-ヤも苦い味がするのだが、沖縄の人達は苦味の有るものが好きなのだろうか?

植物には色々な苦み成分が含まれている。苦味は、アルカロイド、苦味配糖体、テルペン類を含むものを口に入れた時に苦いと感じるもので有る。ニガナの成分は一体どの様なものが含まれているので有ろうか?所有の書籍に記載されているものは無い。唯一、ハ-ブ等を丁寧に記載している「DESIGN NATURE」(ハ-ブ・アロマ香りの情放サイト)の中に、記載が有り苦味配糖体(ゲンチオピクロシド、ゲンチジン)が含まれているとの事が書かれている。これらは、調べて見ると、センブリ等のリンドウ科の植物に多く含まれているとの事で有る。そして胃腸の胃液の分泌や胃の運動を亢進するとの事で生薬の竜胆等が有名だとの事。大昔に生物化学なるものを習ったのだが配糖体等と言う言葉自体も過去のもので、一体なんだったのかも分からない。別段普通の生活では何も役立たない部類に入り気にしなくても良いのだが、元来が物事を追及しないと気が済まない性格も災いして、困ったもので有る。

ニガナは変種が多く、タカネニガナ、ハナニガナ、ノニガナ、ハマニガナ、シロバナニガナ等が有り、高山から低地まで分布して居る。また同属のニガナと良く似た花には、ジシバリ、オオジシバリと言う花が有るが、花弁の数がハナニガナの様に多い。浜辺に生えるハマニガナは砂浜に咲くニガナでハナニガナと良く似ている。

nig01.jpg

全体の姿

茎は上部で沢山枝分かれして、黄色い5枚~6枚の舌状花を付ける。花弁の数が10枚程度有るものはハナニガナ(オオニガナ)と呼ばれる変種。

nig02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ニガナ
キク科ニガナ属
Ixeris dentata

日本全土に見られる多年草。根出葉は葉柄が長い。また茎に有る葉は茎を抱くが、花は茎が上部で多数枝分かれした先に付く為一つの株に多く見られる。花色は黄色で有るが、変種の白花種も有り、シロバナニガナと呼ばれている。花はキク科特有の舌状花で有るが、花弁が5枚位だが、花弁の数が多いものはオオニガナ或いはハナニガナと呼ばれる変種で有る。

スイレンと言えば

[スイレン]

この花(睡蓮)も廿日市市大野町の『大野自然観察の森』のマンサク湖に隣接する小さな八丁トンボの居る池の近くに沢山咲いていたもので有る。ここはバ-ドウォッチングと西日本でベニマンサクの紅葉が見られる所として、有名な場所なので有るが、私は動物にはあまり興味が無いので遊歩道等に咲く花や秋のベニマンサクの紅葉等を時々見に出向く所でも有る。おそらく、この花は自生のものでは無いと思うのだが?詳細は今度管理人にでも聞いて見よう。

スイレンを漢字で睡蓮と書くのだが、夜、花が閉じてハスに似た花を付けると言う意味から付けられた名前で、日本の小さな湖沼等で見られるスイレン科のヒツジグサ(未草)と言うスイレンが有るが、この名前の付け方と同じ発想の様で有る。未草の場合は未の刻(午後2時頃)に花を開かせるので(実際はもっと早い時間に咲くのだが)そんな名前が付いている。

ハスとスイレンの違いは、水性の花なのでは有るが、ハスは、全く別種の花でハス科ハス属の花で有る。ハスには花茎や葉が水中より高い位置に有るものと水面に浮いたものが有り、撥水性が有り露の玉や雨粒が葉に玉となって残っているのを見かけるのだが、スイレン属は葉が水面に浮かんでいるものしか無くて撥水性は無い。

スイレンはヨ-ロッパ(特にフランス)やアメリカ等で園芸品種改良されて、赤や黄色の色合いを持つものが作られた様で有る。そして、かの有名な画家のモネがパリ郊外の池に咲いているスイレンを題材にして絵を描いた事はあまりにも有名な話で有る。モネの睡蓮を描いた絵はかなりの数があるらしくて、広く海外に出回っている。モネが睡蓮を題材として描いた絵を所蔵して居る日本の美術館は、国立西洋美術館ブリジストン美術館東京富士美術館(東京都)、大山崎山荘美術館(京都府)、和泉市久保惣記念美術館(大阪府)、大原美術館(岡山県)、北九州市立美術館(福岡県)、鹿児島市立美術館(鹿児島県)等〃が有る様だ。まだ国内の他の美術館にも数点は所蔵されているらしいのだが、これ以上は調べていない。

ところが、ヨ-ロッパではハスとスイレンをまとめてロ-タスと呼び、アメリカではハスをロ-タス、スイレンをウォ-タ・リリ-と区別して居る様で有る。ロ-タスで思いだすのは、今年、このBlogに取り上げたロ-タス・ブリムストンと言うマメ科ミヤコグサ属の花でロ-タスは英語圏ではハスの事で、ブリムストンの場合はミヤコグサ属を表すラテン語表記で有る。ややこしい上にハスとスイレンをまとめてロ-タス等と総称したらなおややこしいと思うのだが.....

スイレンにも多くの品種が有るらしいのだが、手持ちの図鑑や事典に品種までは載って居ないので、インタ-ネットで検索して見ると大分県日田市宮川花園のサイトにスイレンの品種が写真入りで紹介されて居る。販売もされて居る様だから小さな池等をお持ちの方は問い合わせて見ては如何だろうか?

suir01.jpg

全体の姿

一応、野生種のヒツジグサは花径が2~3cm程度で有るが、この花は6~10cmと大きくヒツジグサでは無いとの判断をした。おそらく園芸種のスイレンだと思う。ここの池の花は白色のみでヒツジグサと間違えそうだが、スイレンはピンク、黄色等の色も有る。スイレンの花弁の数も多く、更にオシベも多数有る。

suir02.jpg

花の拡大

*******************************************************
スイレン
スイレン科スイレン属
Nymphaea

スイレン科スイレン属の属称の事でスイレンと言う場合は水生の多年草の総称で有る。日本、中国、ヨ-ロッパ等の温帯地域に咲くスイレン等を温帯性のスイレンと呼び、アフリカやアマゾンやボルネオ等の熱帯地方に咲くスイレンを熱帯性スイレンと呼ぶ。温帯スイレンの場合は、ほとんどがヨ-ロッパ等で園芸品種改良され日本に持ち込まれて栽培されている事が多い。日本産のスイレンはやや花の小さなヒツジグサが有名で有る。

優れた紙の材料

[ガンピ]

最近、字を手書きする事が少なくなって来た。PCのせいだと言ってしまえばつき並となってしまうが、漢字等もお陰さま??でどんどん忘れてしまう。読むのは何とかある程度難しい漢字でも読めるのだが、書くとなると誤字だらけや全く書く事が出来なくなっている。少し、手で書く習慣も付けて置かないとと反省している。手紙なども書かないので、便せんも何処かへ行ってしまった様で、従って現在手持ちの紙と言えばワ-プロ用紙しか持っていない。本日は紙の材料の植物に付いて書いて置こう。

雁皮紙と言う言葉は知っていたのだが、その材料となるガンピと言う樹木を始めて見た。先日、広島県廿日市市大野町に有る自然観察の森を歩いたのだが、その折に管理棟に行くまでの通路やマンサク湖と言う小さな湖の周りの遊歩道に有った。この遊歩道の樹木に、ガンピと名札がかかっていた。ジンチョウゲ科の植物だとも記載されていたから、小さな黄色の花が咲いていたので花の匂いが、ジンチョウゲの様な香りがするのかと思って匂いを嗅いで見たが、残念ながらジンチョウゲの様な匂いはしなかった。鼻が悪いのか無臭と言う方に近かった。

そして、散策しながら、ガンピ、ガンピと頭の中で繰り返して居ると、雁皮紙の事を思い出した。昔、父が絵を描く紙に雁皮紙を使っていたのを思い出したからで有る。その材料となる木だろうと思い、帰宅して植物辞典で調べて見ると間違いなく雁皮紙の材料となる落葉樹木で有る事が分かった。

手すき和紙として昔から、コウゾ(楮)、ミツマタ(三椏)、ガンピ(雁皮)が使われて来たのだが、雁皮の繊維は細くて長いので、紙に漉いた時に強靭なものが出来ると言われ、更に光沢が有り、虫もあまり付かないと言う性質が有るとの事で有る。しかしながら厚いものは作り難くて、薄い透ける様な紙が作られていた様であるが、近年は色々なものと混ぜ合わせて厚手のものも作られている様だ。

ただ、原料のガンピが栽培するには難しい等のことから、自生のものを採取しているのが現状で、生産性は非常に低くて、現在は、雁皮紙は価格の張る高級紙としての位置づけかも知れない。

古来、紙にした時に、墨等との相性が良く、墨もニジミが少ないと言う事や、防虫効果が有る等の理由から、経典の写経用、手紙用、日本画用紙、等に使われて来たとの事で、父親が何故持っていたかが、分かった。父は西陣織の下絵師で有ったので日本画風のデッサンや日本画も描いていたかoら、この紙を使ったのであろう。

雁皮紙の生産地で有るが、近畿では近江和紙(大津市)、千種和紙(兵庫県宍栗市)、名塩雁皮紙(兵庫県西宮市)、北陸では加賀雁皮紙(石川県金沢市)、中国地方では、雁皮紙単独ではないのだが、出雲民芸紙(島根県松江市)、斐伊川和紙(島根県三刀屋町)等で作られている様で有る。手漉きと言う事もあってか規模は小さい。

全国の和紙生産地は多いのだが、年々規模が小さくなり昔ながらの手漉きを継承する人達も少なくなって来ている。観光地等に行くと、手漉き和紙の体験コ-ナが有り和紙を漉き小さな紙にしてくれる所があるが、大体はコウゾやミツマタ等を使っている。二度ほど体験した事が有る。家族で南阿蘇方面に旅行した折、娘がやりたいと言うので、阿蘇山麓の白川水源のお土産品売り場の所と、新見市方面へ旅行した折に、岡山県の新見市神郷町に有る紙の館でハガキサイズの小さなものを漉く体験をしたが中々難しいもので有ると思った。ましてや大きな生産紙を作るとなると力も居るし、水仕事等で有る事から継承者は少ないだろうし、需要も大きく無い等から伝統産業として伝承して行くのは大変で有ろう。

ganp01.jpg

全体の姿

ガンピはジンチョウゲ科の落葉低木で有る。樹高は大きくても3m位で、樹木の皮が紙の材料として使われる訳で有り、木を刈って、皮を剥ぎ、煮沸して柔らかくなったものを叩き繊維状とした後、水に晒して漂白した後に漉く。樹木の幹の色は褐色に近い。花は、丁度今頃、枝先に萼のみから構成される四裂した黄色い花を付ける。枝の方向は筒状となりやや白い。オシベは8本有るとの事だが写真では半分位しか見えて居ない。

ganp02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ガンピ
ジンチョウゲ科ガンピ属
Diplomorpha sikokiana

本州の静岡県以西から四国、九州北部迄に分布する落葉低木。雁皮紙と言うものが昔作られていたのだが、その原料となった。但し、栽培は難しくて山野に有るものを紙の材料にしたと言う事で有り奈良時代の頃から紙の材料として使われ、遣唐使として唐に渡った最澄がお土産として持参した等、当時としては先進国で有った唐へ持参できるほどの高い評価された紙で有った様で有る。

アジサイも品種が多い

[ガクアジサイ]


今年の自宅のアジサイは花付きが今一で有る。そして、手入れを怠ったせいなのか、紅花ガクアジサイは一輪しか咲かなかったし、墨田の花火と言われる品種も全く不調で有る。またピラミッドアジサイ(カシワバアジサイ)に至っては葉のみが巨大化して花芽も付いて居ない状況。
本日、アジサイを取り上げた理由は○○回目の誕生日で、誕生花の一つに紫陽花がある為で有る。今年はアジサイの名所と言われる所には足を運ばなかった。

日本には多くのアジサイの名所と言われる所が有る。なぜかアジサイの花はお寺さん等と良く合う花だと思う。京都や鎌倉等のお寺さんの有る所でも沢山植えられている。また西洋アジサイは比較的近代化された施設のまわりに植えられていても違和感がないもので新名所と呼ばれる所では近代的な建物の側や道路脇に植えられていてもそれほど違和感を感じない花でも有る。

中国地方では、三景園(広島空港の側に有る公園)、松江市の月照寺(松平氏の菩提寺)、防府市の阿弥陀寺等が本数も多くて有名で有る。しかし最近では西洋アジサイが多く植えられた新名所なるものも沢山有り、秋吉台カルストロ-ド、光市スポ-ツ公園や安芸太田町の国道191号線沿いのアジサイも花が沢山有り素晴らしいものが有る。

アジサイの品種は一口に日本で150種、ヨーロッパで改良された園芸品種が400~500種と言われている。日本のアジサイの仲間は大きく分けて、アジサイ類、ツルアジサイ類、ノリウツギ類、タマアジサイ類に分けられている。さらに、アジサイ類の中でヤマアジサイとガクアジサイ(ハマアジサイ)とに分けられる。マリエシーと呼ばれるアジサイは1879年にイギリスへ渡ったガクアジサイで、フランスでこの実生からはじめて西洋アジサイがつくられ、以後、つくられた洋種の数は数百をこえる。これらのヨーロッパで改良されたアジサイたちは西洋アジサイとして日本に里帰りし各地で栽培されて多くの人達を楽しませている。

アジサイは七変化ともいわれていて、花の色が変化する。これは、花に含まれる助色素アントシアニンの影響で、土壌の水素イオン濃度(PH)及び土壌中のアルミニウムイオン濃度によって変化するからだと言われている。酸性土壌では土中のアルミニウムが水に溶けやすい状態になって、植物に吸収されやすくなることに起因する。

アントシアニン色素はアルミニウムと結合して青色を呈する性質を持っているため、酸性土壌では花色が青くなり、逆にアルミニウムが溶けにくいアルカリ性の土壌ではピンクに発色する。日本は酸性土壌(火山が多い為??)なので、日本原産のアジサイは青い花。白いアジサイはもとからアントシアニン系色素が少なく、変化しにくいし、ピンク系の品種は酸性土壌でも鮮やかなブルーにはならないが、青系の品種は土のpHによってピンクになる可能性があります。ブロック塀のそばはセメントの素材の石灰岩の影響でアルカリ性になりやすく、またヨーロッパの土壌は弱アルカリ性なので、花色がピンクになりやすいのはこの為だと言われている。

従って、日本に古くから有る原種系のヤマアジサイ等のアジサイは青色の花で有る。最近、ヤマアジサイ等も園芸改良種が出ているので園芸種の場合は異なるのだが.....

この写真のガクアジサイはブロック塀の傍に植えてあるから今は青味が強いのだが、その内にピンク色が強くなるだろうか??それを確認したい気持ちも有るのだがさてどうだろう?

アジサイの名前の謂われ等については、先日取り上げた、コアジサイの項目(6月13日)を参照して頂きたい。

最近、アジサイの新品種と言われるテマリ咲きアジサイ(ババリアブル-あるいはババリア舞姫)と呼ばれるものの切り花を家内が会社の人から貰って来たので、挿し木をして見たが根付くであろうか?

gak01.jpg

花の姿(1)

ガクアジサイは装飾花(萼の変化したもの)と両性花からなっているのだが、この自宅のガクアジサイはまだ両性花が咲ききって居ない。装飾花は3~5弁で構成され、両性花を取り囲む様にして咲くので、絵画の額に見たてて額紫陽花と呼ばれる様になった。

gak02.jpg

花の姿(2)

*******************************************************
ガクアジサイ
ユキノシタ科アジサイ属
Hydrangea macropylla

園芸種の中でも自然に咲くヤマアジサイに近い品種。アジサイは品種が多いのだがガクアジサイが園芸改良されたものが西洋アジサイとして逆輸入された。装飾花のみで構成されるアジサイ(西洋アジサイ)は品種改良が進んで綺麗な色づきのものや、八重咲きのみで構成されるもの等が有るのだが、ガクアジサイは、元々自生地が伊豆半島付近に有った様で、これも園芸改良されて色々な園芸種が出回っている。

ウツギと名の付く樹木は多い

[コガクウツギ]

今朝は、早く目が覚めてしまった。と言うか昨晩、歴史の本を読みながら、PCのスキャンをさせていたら、いつの間にか眠くなって転寝して、居たので有る。家内も起こしてはくれなかった様で、目覚めたのは3時半で有る。面倒臭いので、このまま起きておこうと言う気になり、このblogを書いている。

自分の好きな木にタニウツギが有る。私の住んでいる近くでは既に花期は終わっており、やや標高の高い山等で今見頃からやや見頃を過ぎた頃だと思う。ピンクの花が初夏の山野に咲いているのを見るのが好きなので有る。ウツギと名の付く樹木は多いのだが、ウツギは卯の花の事で有るが、白い小さな花を咲かせる。この花は既に終わっていて、他には、ヤブウツギ、ニシキウツギ等が山野で今頃は良く見られる。

ところで、ウツギと名前の付く樹木が多いと言うのはご存じで有ろうか?、空木と漢字で書くのだが、からっぽの木の意味で、大体が木の茎が空洞になっている物が多い様で有る。植物の分類上、全く○○・ウツギと付いていても異なり、ユキノシタ科のウツギ属に分類されるウツギ、マルバウツギ、ヒメウツギそしてユキノシタ科バイカウツギ属のバイカウツギ、スイカズラ科タニウツギ属のタニウツギ、ニシキウツギ、ハコネウツギ、ヤブウツギが有り、更にスイカヅラ科ツクバネウツギ属のツクバネウツギ、ハナツクバネウツギ(アベリア)が有り、フジウツギ科のフジウツギ(ブットレア)そしてバラ科のコゴメウツギ等が有る。

列挙しなかったのだが、ユキノシタ科アジサイ属に分類されるウツギと名の付くものに、本日取り上げたガクウツギ、コガクウツギ、ノリウツギが有る。これらの樹木は萼の変化した装飾花と両性花からなって居てガクアジサイと良く似ている。また良く似た花にヤブデマリ、オオカメノキ等が有るが、これらは葉が大きくて筋が入っているし、装飾花は五弁で有る事からはっきりと違いも分かる。

コガクウツギとガクウツギの違いで有るが、葉の鋸歯がガクウツギはハッキリしないがコガクウツギはややハッキリとして居るとか、或いは全体に葉が小ぶりだとか言われているが?良く分からないと言うのが本音で有る。まあ極端に言うと、どちらでも良いので有るが、特にこの花は中国地方の沿岸部の山地に多いからコガクウツギとした。

この木は茎を切った事が無いので分からないが茎は中空なのだろうか?と言う疑問も湧くのだが、山野に生えている木や草花にあまり手を出さない様にしているから不明で、これからも不明かも知れない。

gaku01.jpg

全体の姿

花期は5~6月頃で、花は装飾化の萼が変化したものと、小さな両性花から構成されている。装飾花は大体三片の萼が大きくなっている様だが、四片のものも多く見られる。装飾花の中心部分に退化した花も見られる。葉は対生して、やや長楕円で披針形でやや縁に鋸歯が有る。ガクウツギに比べるとやや装飾花の萼が小さい様であるのだが私はガクウツギかコガクウツギかはっきりとは判別出来ない。

gaku02.jpg

花の拡大

*******************************************************

コガクウツギ
ユキノシタ科アジサイ属
Hydrangea luteo-venosa

ウツギと名前が付いているが紫陽花の仲間、関東地方以西に分布する落葉低木で有る。ちよっと同属のノリウツギにも似ている。ガクアジサイに似て装飾化の萼が有ることと、茎の葉がウツギに似ているところからガクウツギ(額空木)と付けられた様で有るのだが、花(萼)が小さいので小額空木と言う。

石菖とはアヤメ科?

[ニワゼキショウ]

昨日、庭のガクアジサイを見て見るとやっと咲き始めた様で有る。広島空港の近くの三景園と言う、三つの景色をモチ-フとした庭園が有る(海、平地、山地をイメ-ジし、海は瀬戸内海を連想させ、施設は宮島の回廊、山地には滝(三段峡の三段の滝)、平地はモミジ谷や梅林等)所があるのだが、ニュ-スでやっと紫陽花が咲き始めて紫陽花祭りが開かれているとの事だ。
しかし、今年はアジサイの開花が遅れているとの事で自宅のアジサイも未だ全てが開いては居ない。アジサイの花を本日は取り上げている訳ではないのでアジサイの話題はこの位にしておこう。

先日歩いた、弥栄峡のキャンプ場の近くにオカトラノオの花が咲く場所が有るのだが、その近くの草地に可愛い花が咲いていた。紫色が目立つのでニワゼキショウではなかろうかと思って覗いて見ると、その通りで有ったのだが、周りの雑草が結構伸びてかなり草に埋もれた感じで有り群生している姿をカメラで捕え難い状態だった。

ニワゼキショウは摘み取ると直ぐに萎れてしまう弱い花?なので有るが、人が歩いて踏みつける様な場所、芝生、砂利混じりの道端等〃にも平気で群生している。花期間は、5~6月頃であるのだが、結構長くて秋口の9月頃まで咲いている。花は一日花なので、咲いては萎れ、また別の花が咲くと言うことなのである。

別名は南京菖蒲(ナンキンアヤメ)或いはシシリンチウムと言う事なのであるのだが、これは恐らく明治時代の頃に渡来したので、アヤメに似た葉を持つ外国産の花と言う意味で付けられているので有ろうが最近はあまり使われない様で有る。またシシリンチウムは学名であるのだが、タキイ等のカタログに出て居て、園芸用として、青紫色のカルフォルニアスカイと言う品種やブタキパスと言う黄色い花を咲かせるものやストリアタムと言う大型の品種も有る様だ。

ニワセキショウの学名のシシリンチウム(Sisyrinchium)はニワゼキショウ属の事であるが、その後ろに付いているatlanticumやrosulatumは本によっては記載されているものが異なる事が多い。この辺も少しいい加減で有るのだが深くは考えない事にしておこう。

niwa01.jpg

全体の姿

花は六弁で、約5~7mm程度で白紫、紅紫、青紫の色があるのだが、写真のものは紅紫色で、濃い筋が入り、中心部は黄色。セキショウ(石菖)と言うサトイモ科の植物が有る。葉はアヤメやショウブに似た数ミリ幅の細長い形をして居る。庭等に生え石菖に似る葉を持つ事からニワセキショウと名付けられた花なのであるが、分類上ではアヤメ科の植物なので有る。

niwa02.jpg

花の拡大

********************************************************
ニワゼキショウ
アヤメ科ニワゼキショウ属
Sisyrinchium atlanticum(rosulatum)

北アメリカ原産の多年草で、明治時代の頃に鑑賞用として渡来したものが野生化して現在は帰化植物と言われる。生育地は芝が有る様な所や荒地として放置されている場所等に群生している。花からはアヤメ科と言っても理解しがたいのだが、葉がアヤメ科のアヤメ等の葉に似たミニチュアで有りなるほどと頷ける。花色は白や紫色で、1cm足らずの小さい六弁花からなる花を付ける。

低山のツツジ

[ヤマツツジ]

岩手・宮城内陸地震の全容が明らかになるにつれて、地震のエネルギ-の凄まじさが映像で流れる。そして多くの犠牲者が、昨日は駒の湯温泉の旅館の宿泊者と経営者の家族の三人が遺体で発見された。犠牲者のご冥福をお祈りしたい。特に、こうした渓流沿いに有った建物は山崩れと渓流に沿って上流から流れ下った土石流により位置が変わる程の被害を受けている。また、道路も各所で山崩れ等によりズタズタに壊され、車毎、山崩れに巻き込まれ犠牲となった方もおられた様で有る。また自然観察会に向かっていたバスが山崩れに巻き込まれ崖下に転落し死者はでなかったものの数人が大怪我をした様で有る。もし、野山を歩いている時に大きな地震に有ったらどうしたら良いのか等日頃から考えておく必要もあるだろうが、ともかく、犠牲者や、多くの被災者に心よりご冥福とお悔やみ申し上げたい。

さて、春から初夏にかけて山地では様々な名前のツツジが咲く、中国地方では、ゲンカイツツジ、サイゴクミツバツツジ、コバノミツバツツジが4月頃~5月頃にややピンク色に近い花を付け、やや高い九州の山地ではミヤマキリシマやツクシアケボノツツジ等が咲く。他にミツバツツジの変種のダイセンミツバツツジ等も咲く、そして5月中下旬から6月にかけて、レンゲツツジ、ヤマツツジが花を咲かせる。更に言えば、バイカツツジ、ドウダンツツジ等も有りツツジも花の品種が多いもので有る。

自宅もヒラドツツジが4月~5月にかけて咲き、それが終わると単にサツキと言われるサツキツツジがやや遅れて咲いている。種類を探せば枚挙におえない数のツツジの名前が出てくるのだが、これらツツジもちよっと目には良く分からない花で有る。

今年は出向かなかったのだが、広島県と島根県の県境付近に有る大潰山(おおづえやま)はツツジの咲く山として近隣では有名な所でツツジのシ-ズンの5月中旬頃は人が多い。自分はここには沢山のアケボノスミレが咲くので、少しツツジには早い時期に行くのだが.....

このヤマツツジは弥栄峡と言う広島県と山口県境に有る渓谷沿いの山口県側の遊歩道で見かけたものだ。ここは、散策コ-スとして、春夏秋には良く出向く所で有り、今はヒメジョオン、コウゾリナ、ニガナ、コアジサイ、ガクウツギ等の花を見かけたのだが、ヤマツツジは大きな木までには成長はして居なかったが、ところどころに朱色や濃いピンク色の花を付けていた。

yam01.jpg

全体の姿

花冠は濃ピンクから朱色のものが見られるが、この花は朱色で有る。花弁は五弁で、その一つにやや色の濃い斑点が有る。オシベも赤い糸から出来ているが10本で良く目立つ。どうもツツジの仲間も見わけが付き難いので苦手で有るが、レンゲツツジの咲く場所に行くと遠目に見たら全く分からない。近寄って見るとレンゲツツジは斑点が無い様なのでヤマツツジとは見わけが付く。

yam02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ヤマツツジ
ツツジ科ツツジ属
Rhododendoron obtusm

北海道から九州の低山に分布するツツジの仲間で、樹高1~5m位の半落葉低木で有る。山に咲くツツジと言えばミヤマキリシマ、レンゲツツジ等が有名で有るが、低山を歩いてもこの時期に咲くものが有るヤマツツジと呼ばれるもので、花冠は朱色のものが多いのだが、やや赤味の強い花も見られる。

間違えそう!!

[ヒメジョオン]

久し振りに、弥栄ダム周辺ともみの木森林公園を散策して見た。弥栄湖周辺の遊歩道にはヒメジョオンの花が沢山咲いていた。背丈は50~100cm位有るのが多い。その先に白い菊に似た舌状花が沢山枝分かれして付いていた。どうも、この花の名前をヒメジオンだとずっと思いこんでいた。漢字名で覚えていれば、そんな間違いは無かったのだろうが、姫女苑と漢字で書くのだからヒメジオンとは読めない筈で有る。
話はややこしくなるのだが、春から今頃まで咲くキク科の花で春紫苑(ハルジオン)が有る。この花はハルジョオンと言う呼び方をする地方や人も居る。その為、ヒメジョオンもヒメジオンと呼ばれる人も居るのでこんがらがっていたのだと思う。ユ-ミンの歌にもハルジョオン・ヒメジョオンと言うものが有るから、この歌を知っている人は更に間違いに拍車をかけられるかも知れない?。更にヒメシオンと言う漢字で姫紫苑と書く花が有る葉はヒメジョオンに似ていて、やや花の形は異なるのだがややこしい名前で有る。

この花は別段、山野のみに限定して咲くわけでは無くて、鉄道の線路脇の狭い草地等にも群生する事が多くて、鉄道草等とも呼ばれたりしたそうで有る。北アメリカ原産で明治時代の頃に何かに混ざって渡来したので有ろうが、一時期は柳葉姫菊と呼ばれ重宝されたとの事だが、瞬く間に増えて帰化植物となって雑草と言われる部類になってしまった。葉にはクウルセチン・アビゲニン配糖体と言う物質を含んでおり、糖尿病に効果が有るらしくて、乾燥させて煎じて飲むと良いとの事だ。

姫と名が付くからには小さいとか、美しいとかと言う感じで付けられた名前で有ろうが、ハルジオンの花と比べるとやや小さいと言う感じなので有ろう。所が先に述べたが、既に姫紫苑と言う花が既に有るので、花名としては姫女苑と言う漢字を当ててヒメジョオンと名付けたので有ろう。


him01.jpg

全体の姿

花は白い舌状花が中心部分の黄色い筒状花を取り囲んだ形で、筒状花は外側から開いて行く様だ。ヒメジョオンの蕾はハルジオンに比べるとあまり下を向いて付かない(表現が悪いがヒメジオンは枝先から垂れ下がった感じ)様で有る。

him02.jpg

花の拡大

*******************************************************
ヒメジョオン
キク科ムカシヨモギ属
Erigeron annuus

今頃の時期から秋にかけて、草地、道端等に生える一年草(二年草?)で、北アメリカ原産の帰化植物。非常に良く似た花にハルジオンが有る。ハルジオンの漢字表記は、春紫苑で、ヒメジョオンは姫女苑で有る。ただ紛らわしい名前でヒメジョオンをヒメジオンだと思っていたが漢字表記で書けば間違いは無かったはずだ。ハルジオンとヒメジョオンの見かけは似ていて、花期も重なる時期が有るので、決定的な違いを記載すると、ヒメジョオンの茎は空洞が無いがハルジオンは茎が空洞で有る。葉が茎を抱く様に付いているのがハルジオンで、ヒメジョオンは茎を抱かない。草丈もヒメジョオンが高くて、ハルジオンはやや低く花数も少ない。しかし、なかなか区別するのが難しい花なのかも知れない。

山野に咲く可憐な百合

[ササユリ]

梅雨の時期に山野に咲く花として挙げられるのが、ササユリの花で有る。あまり固まって咲いているものは見た事はないのだが、比較的ササユリの多い所では、伸びた下草の間からチラホラと咲いているのを目にする事が有る。ササユリは中々家庭の庭には育ちにくい様で有り、あまり家庭で植えられているのを見た事は無い。

広島県の神石高原町上豊松の川上さんの持ち山に沢山咲いているので、ささゆり(山ユリ)の里として、この時期解放している。山ユリと記載したのだが正式にはササユリの事で、地方によってはササユリの事をヤマユリと呼ぶ事が有る。ササユリは減少傾向に有り、広島県の深入山等も群生しているのを最近は見た事が無い。大昔と言っても今から20年位前になるのだが、昨年末、嫁いだ娘を背負って、この深入山へササユリの咲いている時期に登った時は沢山咲いていた様な気がするのだが?最近は比較的多い山とも言われているのだが、その頃と比較すると減少している。ササユリの生育環境が悪化して来たとかたずけてしまえばそれまでなのだが?。

ササユリの花は日本の野生の百合のヤマユリ、オニユリ、スカシユリ等と比較すると清楚な感じのするユリで有るのだが、園芸種の百合の原種とはなって居ない様で有る。園芸種の百合は東洋の百合を交配させて作られたものが多く、ヤマユリ、スカシユリ等を交配させて作られたオリエンタルハイブリッドのカサブランカ等が代表例で有る。

sas01.jpg

全体の姿

花の開花は、5月末から7月頃で、笹に似た葉を付けた花茎の先端に一つから三つ程度、淡いピンク色の花を付ける。花は10~15cm位で、オシベの葯は赤褐色で良く目立つ。

sas02.jpg

花の拡大

********************************************************
ササユリ
ユリ科ユリ属
Lilium japonicum

本州の中部から四国、九州にかけて分布する多年草で、山地の明るい林や森に生育する。梅雨の時期から梅雨明け位に気品の有る白から淡ピンク色の花を咲かせる。葉が笹に似ているので付けられた名前。種子から開花するまで数年はかかるので自生地環境が変化(下草が覆い茂ったりすると日光が入ら無いと花が付かなくなって株が増えない)や乱獲等で減少している。実は自分も20年位前に近くの山に咲いていたものを摘み取った事が有る。今ではその場所には咲いていない。勿論、私一人が摘み取ったのが原因では無くて、宅地造成されたからだと思う。

小さな花が涼しげ

[コアジサイ]

昨日は、『梅雨と言えばアジサイ..』と言うタイトルで自宅のアジサイが未だあまり咲いて居ないので、アルストロメリアに付いて記載した。しかし、散歩?コ-スの一つにもなっている近くのダム湖の周辺の遊歩道や少し奥地の森の道端に、涼しげな薄青色の小さな花を付けたコアジサイが咲いているのが目立つ様になった。

普通に良く植えられているアジサイはガクアジサイを園芸改良したもので西洋アジサイと呼ばれるものだが、その原種となったガクアジサイは小さな両性花と、それを取り巻く装飾花の萼から形成されるのだが、アジサイは萼のみで花が構成されている。そして、このコアジサイは装飾花が全くない両性花のみで構成されているアジサイで有る。

アジサイは漢字で紫陽花と記載されるのだが、中国の詩人の白楽天(白居居)『先日、ビョウヤナギの時に取り上げた長恨歌の作者』が間違えて別の木に付けた漢名で有るのだが、彼は平安時代の日本の文学に多大な影響を与えたので、更に日本でアジサイを紫陽花と言う漢字が当てられた様になったと言う事で有る。アジサイと言う花の名前は、藍色の花が集まると言う意味で「集真藍(アヅサイ)」が訛ったものとして解釈されている。

アジサイは生育している土壌の性質によって花色が変化し七変化等とも言われるが、このコアジサイも花の咲き始めは薄青色で花が終わりに近くなると色が薄れて行きほとんど白に見える様になる。コアジサイは植栽されているアジサイの様な豪華な色合いは無いのだが、清楚な花で有る。山に咲くヤマアジサイやガクウツギ、イワガラミ等と共にこの時期に山野で見られる。

因みにアジサイ属の学名のハイドロランジア(Hydrangea)は水を入れる容器の意味でギリシャ語から来ている。何かこれも雨の時期にピッタリの名前だと思う。

koa01.jpg

全体の姿

葉は明るい緑色で、葉先から2/3位まで明瞭な鋸歯が有る。また一つ一つの花は五弁花でオシベが10本程度有りその色がやや濃い青から紫色をして居る。

koa02.jpg

花の拡大

*******************************************************
コアジサイ
ユキノシタ科アジサイ属
Hydrangea hirata

関東以西、四国、九州の明るい二次林や林の縁等に分布する落葉低木。樹高は高くても2m程度で一般的には1m程度のものを良く見かける。アジサイ等に良く見られる装飾花は無くてすべてが両性花、葉は鋸歯がハッキリと葉の2/3位に有る。花色は白から薄青で薄青色のものが白色に変化する様で有る。

梅雨と言えばアジサイだが

[アルストロメリア]

中国地方の梅雨入りが広島気象台から発表された。山口県は一日早い、6月10日で有ったのだが、いよいよ雨の季節の到来で有る。
梅雨と言えば紫陽花の花が定番で有るが、自宅の紫陽花は今年は花が遅れている様で、やっと一株鉢植えにして有る花が咲いている。少し大株に成長し始めたものや、カシワバアジサイは未だ咲いていない。蕾が沢山付いているから時間の問題なのだが....

この時期に庭を賑わしてくれる花にアルストロメリアの花が有る。この花は繁殖力が旺盛で、桜とヒイラギの木の根本に植えてあるのだが、次〃と新芽を春先頃からだして一面に広がり、スノ-ドロップ、洋種セツブンソウ、カタクリ、ペチコ-トスイセン等を植えてある部分にまで侵入して来るので、今年はかなり抜いた。それでも花は沢山咲いている。

自宅では大体、梅雨入りの頃にこの花が沢山咲くのでビョウヤナギと共に梅雨の定番とでも言える花となっている。花名はスウェ-デンの植物学者のカ-ル・フォン・リンネと言う人が南米に旅行中にこの花の原種の種を採取して、花の名前として親友の、ヨ-ナス・アルステ-マと言う人の名前に因んで付けた名前だとか。この花は園芸種として色々な種類のアルストロメリアの交配によって改良された。

アルストロメリアを扱っているJA上伊那の花き部会の写真館に出荷される多くの品種のアルストロメリアの品種名と共に花の写真が紹介されている。びっくりする位多くの品種が有る。ただ品種名は生産者としては花のイメ-ジに合わせて売れる名前として付けていると思うが、よくもこれだけの名前を付けたものだと感心した。

アルストロメリアは有る本によればヒガンバナ科ユリズイセン属とされていたりユリ科アルストロメリア属とされていたりするので、少し気になって調べたら、植物の分類体系によって異なると言う事で新エングラ-体系ではヒガンバナ科に分類され、クロンキスト体系ではユリ科に分類されるとの事、更にAPG分類体系ではユリズイセン科或いはアルストロメリア科に分類されると言う。

植物の分類学は形態的特徴から分類されて来たのだが、最近は遺伝子レベルでの分類が主流になりつつある様で素人にはとてもついて行けなくなって来ている。因みに新エングラ-やクロンキスト等の分類方法は古い体系の分類方法だとか、APG分類体系はAngiosperm Phylogeny Groupの略で葉緑体のDNA解析から分類される方式で学術先端分野で最近は使われ始めているとか.....植物の分類方法も難しいんですね。

ari01.jpg

全体の姿

小雨の間をぬって早朝に撮影した、雨粒が花弁に沢山付いているが、特徴的なやや細長い茶褐色から黒い斑点が花弁の中央に付いているものと、斑点が付いて居ない花弁が有る。そして斑点の付いている花弁の色は中央部に向かってやや黄色い色合いになっている。オシベとメシベは雨に濡れた為に本数が不明で有るが6個のオシベと花柱が三つに分かれたメシベからなっている。

ari02.jpg

花の拡大

***************************************************
アルストロメリア
ユリ(ヒガンバナ)科アルストロメリア(ユリズイセン)属
Alstroemeria spp.

南米原産の球根性の植物で南米には50種近くが分布する。日本へは昭和初期に渡来し、5~7月頃に花弁に斑点が有る特徴的な花を咲かせる。南米のブラジル、ペル-、チリ等のやや高山地帯の寒冷地に咲くので別名インカの百合或いは百合水仙とも呼ばれる。花色は赤系からピンク色系、白系、橙~黄色系の豊富な色合いが有る。

ブラシの様な花

[シライトソウ]

この花は『くじゅう野の花の郷』と言う山野草園に咲いていたもので有る。この山野草園は良く寄る所であるのだが、九酔渓谷が近くに有り、昨年、旅行した折に筋湯温泉で宿泊した時に、九"夢"大吊り橋と言う平成18年に観光吊橋が出来たので行って見た事が有る。

人専用の橋で、谷底からの高さは173mで長さは390m有る。九酔渓は、紅葉の名所で、大小さまざまな滝が景観を添える。その一番奥とも言える場所に震動の滝(高さ約80mの雄滝、83mの雌滝等)が有るが、ゆらゆらと揺れる吊り橋を渡るとそれらが良く見え絶景を堪能する事が出来る。もちろん、この橋からは九重山系の三俣山、噴煙を上げる硫黄山それに続く星生山等も良く見えるのだが.....今回は行っては居ないが、その折は出来たてだったのや珍しさも有って大変な混雑をしていた。

その後、再度、秋に旅行した折に紅葉が綺麗ではなかろうかと、娘が行って見たいと言うので行きかけたのだが、狭い道が渋滞して居たので山野草園のみに出向いて事も有る。山野草園でカタクリやオキナグサの苗を購入したのだが、カタクリは今年は花が咲かずに葉のみで有った。オキナグサの方は一株が虫にやられたのだが、その種を採取した二代目のオキナグサが現在三株成長中で今年は花を付けてくれた。色々な思いでが詰まった山野草園で有る。今回はこれと言って欲しい山野草は無かったので購入はしなかった。

さて白糸草で有るが、この花は西日本に比較的多いそうで有る。確かに、この時期、近くの山野を歩いていると小さい株を良く見かける事が多い。丁度ブラシの様な格好をしているので、良く目につく。花は白い花被片と呼ばれる花の裂片から構成されている。

si01.jpg

全体の姿

シライトソウは漢字で白糸草と書く、単純明快な名前で有る。六枚の花被片が白い糸の様に見えるから付けられた名前。学名のチオノグラフィスはギリシャ語の雪の筆と言う意味なんだそうで有る。こちらもそれらしくて面白い。

si02.jpg

花の拡大

*******************************************************
シライトソウ
ユリ科シライトソウ属
Chionographis japonica

秋田県以南の本州、四国、九州に分布する多年草。5~6月頃に花茎に白い花を多数付ける。ブラシに似た感じで花は下から上に向かって順に咲いて行く。草丈は小さいもので、10cm位で大きいものは40cm前後、葉は根生葉と茎に付く長楕円から披針形のもので構成されている。

蛍袋と同じ仲間で自生地の絶滅が心配される花

[ヤツシロソウ]

この花を始めて見たのは、九重山麓に有る『くじゅう野の花の郷』と言う山野草園だった。そして、その時に環境省の絶滅危惧種に指定されている植物だとも知った。自生地では中々見られない花だとも分かったのだが、一昨年、タキイのカタログを見ていたら、この花の種が売っていたので自分で種を蒔いて育てて見ようと、種を購入して苗を育てて一年半がかりで見事に花を付けてくれた。

今植えてあるところが、山野草園の様な自然環境に近くは無いのでどうだろうかと思っていたのだが、結構、耐寒、耐暑性が有る植物らしくて育て易い花として園芸では植えられる事が多いそうで有る。では自然界の数が減る原因は一体何故なんだろうかと言う事になるのだが、生育環境の悪化とう説もあるのだが、園芸種としては耐寒、耐暑性が有り育て易いと言う花なので良く分からない。やはり、こうした花は、人による乱獲等が絶滅の原因を作っているのでは?

ヤツシロソウの名前のが付いた熊本県八代市ではヤツシロソウの自生地は確認されていないそうで有る。では何故ヤツシロソウと言う名前が付いたのかと言う事になるのだが、一説には江戸時代の頃、熊本藩(細川家)の筆頭家老で徳川将軍家の直臣とも言われた松井氏(大名格扱い)が八代城の城主として入城の後、参勤交代で江戸に赴く途中に通過した阿蘇山麓の草原等で目にしたこの花を江戸に持参した為に八代が持参した草と言う事で八代の草から転じてこの名前が付いたとの事で有る。現在自生している花は阿蘇周辺から九重山系周辺の草地に稀に見つかると言う。

幕府は一国一城令を1615年に発布したのだが、変則的な例外もかなり有り、特に徳川家に対して功績の有った大大名と言われる家等では一族の支藩や家老格に砦の様な城を廃城とはせずに、城に住む事を許していた様で、仙台藩(伊達家)の白石城と熊本藩(細川家)の八代城は例外中の例外で有り明治時代まで存続した。一説には八代城の場合は島津氏の監視の為だとか?花名と歴史が繋がって来るとまた歴史好きの自分としては調べて見たくもなるのだが、きりが無いので、この位にしておこう。

日本に自生するカンパニュラ属の花は、ホタルブクロ、オトメギキョウ、ヤツシロソウ、チシマギキョウの四種類のものがあるのだが、洋種の場合は銘として、カンパニュラ○○と付けるらしくて、ヤツシロソウと良く似た花にカンパニュラ・メディウム等が有りホタルブクロとの交配種等が作られている様だ。

自宅に咲いている、この花が正式にヤツシロソウで有るか否かは定かで無いのだが、一応、タキイから購入したので信じる事とする。

ya01.jpg

全体の姿

花の開花は、5月末から9月頃で、リンドウに似た濃紫色の花を上に向けて多数つける。自生地の花は環境の悪化等で年々減少しており、環境省の絶滅危惧種に指定されている。

ya02.jpg

花の拡大

********************************************************
ヤツシロソウ
キキョウ科カンパニュラ(ホタルブクロ)属
Campanula glomerata

九州の山地(阿蘇山付近)に自生していて、発見場所?の熊本県八代市の名前を冠したリンドウ咲きカンパニュラで園芸種としては宿根草。草丈は50~80cmと高くて、リンドウに似た濃紫色の花が10数輪もまとまって咲く。花は茎頂部から段々と下へ向いて咲いて行く様で有る。

優雅な名前を持つ山野草

[マイヅルソウ]

先日、登山した山頂部に近いミヤマキリシマの木の根本に緑色の艶やかな葉が沢山見られた。マイヅルソウで有るのだが、登山通路が狭くて登山者が多いので、かなり踏みつけられていた。どうしても人と離合する場合、ミヤマキリシマの枝が登山道に張っているから、それを抑える様に道端に避ける事と、多くの人が足元よりも目は上に向いているから可哀想なのだが、木の下に咲いているこの花が踏みつけられてしまう。

少しは気配りをして歩いて貰いたいと言っても無理な事かも知れないのだが.........

鶴と言えば、私の住んでいる近くの周南市熊毛町八代にナベヅルの渡来地が有る。九州の鹿児島県出水市の渡来地には沢山のナベヅルやマナヅルが一万羽近くも越冬に来る様なのだが、周南市のナベヅルは今年は、たったの7羽しか飛来してこなかった。ツルの飛来数を増やそうと出水市で怪我等をして保護されたツルを移送してゲ-ジで飼育し、環境に慣らして、ツルの北帰行に間に合う様に放鳥して飛来して来たツルと共に北へ帰り、また越冬する時に八代盆地に帰ってもらおうと努力されている様なのだが、なかなか今のところ成功して居ない様だ。八代盆地に飛来する鶴は縄張り意識が強くて、家族間で一定の区画を占有している。鹿児島県の出水平野での過密状態に比較すると何故なのだろうかと疑問も湧くのだが、北帰行する時は、何故か申し合わせた如く一緒に帰る様だ。

ツルを見に行ったおりに、ツルが羽を広げて求愛行動とも取れる舞を踊っているのを見かけた事があるのだが、ナベヅルの場合はタンチョウ等に比べると小さくてやや優雅さには欠けるかも知れないが、自然界でこんな行動が見られる事に対して少し感動したものだった。

マイヅルソウの二枚の葉は艶やかな緑色で花茎の先に付く小さな花も少し鶴の頭にも見えなくもないので、葉が二枚が広がっていて、葉脈の曲がり具合が鶴の羽に似ているとすると、全体の姿は鶴の舞に見たてられなくも無い。この説は高名な植物学者の牧野富太郎博士が考えられたと言う。この名前を付けた博士は想像力豊かな人だったのだろう。

毎度登場するのだが、「野草の名前(春)(山と渓谷社)」の著者は白い花被片の反り具合とオシベの出具合等の花の姿が鶴が舞っている様に見えるとしている。

mi01.jpg

全体の姿

花の直径は2mm位で、今回見たものの草丈は6cm位だっただろう。葉は艶やかな緑色で葉に沿って筋が入っている。人が沢山通るのでマクロ撮影がゆっくりと出来なかったのだが、花は白い花被が反り返った形で、オシベが飛びだしている。また、実際調べた訳ではないが、自生している地方によって葉の大きさが異なるとの事で、北海道産のものは大きく、南へ下がり屋久島付近のものは1cm位しか無いそうで有る。これも、ちよっと不思議な感じがしないでも無いのだが?

mi02.jpg

花の拡大

******************************************************************************************
マイヅルソウ
ユリ科マイヅルソウ属
Maianthemum dilatatums

日本では北海道から九州までの広い範囲に自生する多年草。中国、九州等では亜高山地帯とされる山や北海道では針葉樹林帯等に自生している。草丈は5~15cm程度で、葉は3~10cm程度の卵形の艶やかな綺麗なものを二枚付ける。花は白い小さいが(2mm程度)一つの花茎頂部に互い違いに沢山付ける様で有る。花が小さいので見過ごされ易いのだが、二枚の葉の間から花茎を出した姿が鶴が舞っている様子に見える所から舞鶴草と名前が付けられた可愛い花で有る。

湿ったところが好きな花

[バイケイソウ]

一昨日、ミヤマキリシマの観賞登山をした折に、バイケイソウの花が咲いていた。男池(オイケ)からの登山道からカクシ水と言う水場まで、やや湿った所に生えている高さが約1m位の、やや薄い緑色に見える花を茎に鈴なりの様な感じで付けていた。

この花は手元の植物図鑑等では、本州の中部以北から北海道に分布すると記載があるのだが、中国山地でも良くお目にかかる。花が小さい高山植物のコバイケイソウなら分布の状態が中部以北の高山地帯や北海道と言うのは納得できるのだが..........

花の名前の由来については、花が梅の花に似ていると言うのは一致した意見なので有るが、葉が中国の広東省や台湾に分布する蘭に似ているからだと言う説と、と言う字は元々日本では紫蘭を指す言葉で有り、紫蘭に似た葉を付けるから、梅草と呼ぶのだと。
毎回、花の名前の由来を紹介している『野草の名前』(山と渓谷社)の著者は、蘭は無関係だと切り捨てている。この本の著者は万葉集で紫蘭の事をと言う字を使った歌が有る事などの理由を述べている。それならと思いケイラン(蘭)を手持ちの図鑑に載ってないので、インタ-ネットで検索してみると、ケイランの販売をしている(株)長島植物園にケイランの写真が記載されている。見た目には斑入りを除けば、紫蘭とも葉が似ている気がするので、あながちケイランとは違うとは切り捨てられないと思うが如何なもので有ろうか?。当然花はシンビジュウム系の蘭であるので、バイケイソウとは異なる。

bi01.jpg

全体の姿

花の直径は2cm以下で、花弁の先端はやや尖った六弁で、メシベ(花柱)は先端で三つに分かれて、その周りに有るオシベは5本有る。また花弁の色は白くて、緑色の筋が入った感じで、中央部分がやや黄緑色が強い。

bi02.jpg

花の拡大

******************************************************************************************
バイケイソウ
ユリ科シュロウソウ属
Veratrum album

日本の山岳地帯の湿地に分布し、白緑色の梅に似た花を付ける多年草。漢字で梅草と書かれるが。花が梅に似て、葉がケイランと言う中国の広東省や台湾等に生えるシンビジュウムの仲間のランに似ているから付けられた様で有る。バイケイソウは毒草で、成分はジエルビン、ベラトリン等のアルカロイドを含有し、誤って食べたりすると血圧降下等をきたし死に至る事も有る。

ミヤマキリシマの咲く平治岳へ

[ミヤマキリシマ]

男池の登山口に7時30分に行って見ると、駐車場はかなりの車が駐車しており、空きスペ-スに駐車して登山支度をして出発する。男池の管理ゲイトで100円を清掃料として払い、登山道をゆっくりと進む。
今はこの付近は湿った場所に自生するバイケイソウの花盛りで、他の花と言えばツクバネソウの名残やヤブレガサ等が登山道付近に有る程度。のんびり歩いてカクレ水の水場の所でスパッツを付けて、ソババッケの所まで木の根を跨ぐ様な感じの登山道を登って行く。ソババッケから黒岳方面と平治岳、北大船方向に道が分かれるのだが、自分は平治岳のみの往復登山で有るので、平治岳方面の大戸越方向へ進む。
この坂道は大石がゴロゴロとした谷筋を登るのでかなりシンドイ登山道で有る。ゆっくりと登っているので、ほとんど休憩せずに登り切って大戸越の手前の抜かるんだ道へさしかかると平治岳の南面がちらちらと見える様になる。緑の山肌に結構綺麗に咲いているミヤマキリシマのピンク色が美しい。
大戸越で少し休憩した後、登山者で混み合う登り専用通路から登山開始。途中の岩場は渋滞状態で少し時間待ち。下を見るとぞくぞくと登山者が大戸越に集まっているのが良く見える。
北大船から下ってくる人達も大勢いるのが目に付く。岩場を過ぎて、まず平治岳南峰へ、この辺り三脚を岩場の上に立てた人達が大勢いて、なかなか良い写真の撮影ポイントは無いし、人が大勢いてゆっくりも出来ない。北峰に目をやると山肌にピンクの絨毯をひいた様な景色が見えるので、北峰に行く事とする。足元にはマイズルソウが白い小さな花をつけているが、ほとんどの人が無視して踏みつけられた花も多い。
通路はミヤマキリシマの枝がせり出し、北峰から戻る人との行き違いが大変、北峰に上がり狭い頂上から下って岩の有る所まで進むのだが、この周辺も花付きは良い様だ。3年前よりも花付きは良く、昨年登った人の話では、昨年よりは今年の方が良いとの事で有った。人がぞくぞくと言った感じで、やって来るので、狭い通路は行き違いが大変で有る。ちよっとした草地で休憩していると、直ぐにそこも満員状態となってしまう。
法華院の建物や坊ケつるの草原が手に取る様に見えるのだが、三俣山はガスに包まれて望めない。また久住山方向の中岳等はガスで覆われていて見えないのだが時々ガスが切れてちらりと顔を見せてくれる。あちらも本日は登山者が多いのだろう。
一時間半ほど山頂で過ごした後に、下り専用登山道で大戸越まで下り、再度、ソババッケへと下る。沢山の登山者が次〃と登って来るのだが、一様に花はどうでした等と尋ねられたり、後どの位かかりますかと尋ねられたりする。
ソババッケで休憩した後に男池の駐車地まで戻り、帰り仕度をして帰路に付くが、ガソリンが無くなったので途中で給油するが、1リッタあたり170円を越えて税込価格174円近く取られてしまった。ガソリン代の高騰はいつまで続くのかしらと、長距離ドライブして知らないところで給油する時には頭の痛い問題でも有る。

hi1.jpg

登山口から平治岳

hi02.jpg

北峰側面

hi03.jpg

坊がつる方向を望む

hi04.jpg

北峰付近の群落

hi05.jpg

南峰からガスの切れた三俣山

*******************************************************
ミヤマキリシマ
ツツジ科ツツジ属
Rhododendron kiusianum

深山霧島と漢字で記載される九州の霧島山系、阿蘇山系、九重山系、雲仙山系等に分布するツツジの一種。高さは1m程度にしかならない落葉低木で、九州各地のキリシマが咲いている山は、開花時期は大変な混雑をする。市の花として、雲仙岳の有る雲仙市、九重山系の有る竹田市、霧島山系の有る霧島市等が指定をし、町の花として九重山系の有る九重町が指定をしている。

お天気を調べたら

[ハナシノブ]

天気予報を調べて見ると、来週辺りは九州北部は梅雨入りしそうで、来週に計画していたミヤマキリシマを見に出向くのに不都合の様な気がしたので、一昨日から一泊登山をする事とし、九州へ出向く。
そのおりに、いつも寄る『くじゅう野の花の郷』と言う山野草園に寄って見る。しかしながら、この時期、花は少なくてハナシノブが沢山咲いている程度で有った。

ハナシノブはハナシノブ科ハナシノブ属に分類される花で、世界に約25種が有り日本にはハナシノブ、エゾノハナシノブ、ミヤマシノブと言った種が分布する。ハナシノブの生育分布は限られており、日本では阿蘇、九重山系の草原しか見られない。特に、やや湿った環境に生育する事もあってか、自生しているハナシノブを見るのは稀な状態で有る。花が美しいので、江戸時代の頃から園芸用として植えられたとの記述も本等に記載されているが、現在では絶滅危惧種として環境省の指定を受けた植物で採取して譲渡、販売等が規制されている。しかし、園芸種として育てたものは良いのか、この山野草園では一株500~1000円で売られていた。

ハナシノブの名前は、葉がシダ科のシノブと言う葉が丸いものに似ている或いはシダの古名がシノブと言う事から、花が付くシダ(シノブ)で有ると言う説が有る。野草の名前(山と渓谷社)夏の著者は、この花の名前には、シノブの葉とハナシノブの葉は違うとして疑問を持っている様だが?

その後、九重山系の登山口となる長者原や大曲、牧の戸等を周遊して見たが、時間が遅かったせいか、駐車地はどこもガラスき状態で有った。もっとも、自分は男池から平治岳へ登る予定なので無関係の登山口ではあったのだが、そして宿へ戻り、明日の登山に備える事とした。

hana01.jpg

全体の姿

花は直径1~1.5cm程度、花色は淡青紫色。花弁が五つに分かれている離弁花の様に見えるのだが花の根本でくっついている合弁花。黄色い5つのオシベと白い3裂したメシベ(花柱)が青紫色に映えて美しい。


hana02.jpg

花の拡大

******************************************************************************************
ハナシノブ
ハナシノブ科ハナシノブ属
Polemonium kiushianum

日本の固有種、自生地は阿蘇、久住山麓等。漢字で花忍で、山野に住む隠人がじっと耐え忍んで生活して居ると言った意味合いを持った名前の様だが、実際は葉がシノブと言うシダに似ていて花を付けると言う事から付いた。しかし、実際はシダのシノブには似ていないので誤認された、不思議な名前の植物。

楊貴妃と関係有る花名

[ビョウヤナギ]

庭の片隅に、毎年沢山の黄色い花を付けるビヨウヤナギが有る。梅雨に入った時期位に開花するのだが、一日花なので咲いては散り、別の蕾が次の日には咲くので、大体一月位は咲いている様だ。昨日の朝、植えて有る矮性ダリアとメランポジウム、百日草、日〃草等の苗が大きくなり花芽を付け始めていたので、花苗に液肥をやったのだが、その折にビヨウヤナギを見てみると、ブンブンと音がするので良く見たらハナアブが沢山寄って来ていた。草々カメラを持ち出して吸蜜しているハナアブと花を撮影してやろうと思ったが、じっとして居なくて残念ながらアブと花のツ-ショットは撮れなかった。

ビヨウヤナギは未央柳や美容柳と漢字で書くのだが、特に未央柳は、中国の唐の時代に玄宗皇帝が自分の息子の妃で有った楊貴妃を奪い妻にして、政務を返り見ずに色香に溺れた等の原因や楊貴妃の親戚等を貴族に登用し、従兄の楊国忠は国の宰相まで上り詰め政敵を次〃と葬り去る等の原因で、安録山の乱を起こさせるに至った。安録山は長安の都まで制圧したのだが最終的には自分の息子に斬殺されてこの乱は治まる。

一方、楊貴妃及びその一族は、この乱を誘発したとして、玄宗皇帝の近衛兵集団に殺されてしまう。この話を白楽天が漢詩として名だかい「長恨歌」として書き記した。

その第6段に長安の都の王宮の描写が有り、乱が鎮圧されて、王宮に戻った玄宗皇帝が楊貴妃の事を思い、池や庭も昔のままで、太液池の蓮の花や未央宮の柳も変わりが無いのだが、蓮の花は楊貴妃の顔の様だし、未央宮の柳を見ると楊貴妃の眉の様だとの一節が有り、この未央の柳からビョウヤナギを和名で未央柳としたと言う説が有る。

白楽天は日本の文化にも影響を与えて、源氏物語等はその影響を多分に受けていると言うのだが?
しかし、自分の息子の嫁が美しいからと言ってそれを奪い取ってうつつを抜かすと言う事は、当然あるまじき非道で有り、日本でも北九州の覇者として室町から戦国時代の初期に活躍した大友宗麟が部下の嫁さんを奪取した非道と良く似ていて、部下の反乱を招く話と似ている。

楊貴妃と言うと絶世の美女で有ったらしく、玄宗とのラブスト-リが綺麗事として捉えられているのだが、美人は国を滅ぼすと言う一説とも言われた話で有ろう。

蛇足ながら、楊貴妃はこの時逃れて日本に逃亡したと言う説も有り、山口県長門市油谷町に二尊院と言うお寺の近くに楊貴妃の墓と言うものが立っている。年代は定かで無いのだが鎌倉期の墓の様で有る。そして合併前の油谷町ではふるさと創生金等で大理石の楊貴妃の像を作ったり、周りを「楊貴妃の里」として整備したりしている。こちらも町起こしか何かで伝説の美女にあやかろうとした様だが?あまり観光スポットとして成功はして居ない様で有る。

byou01.jpg

全体の姿

花は黄色で大きく、メシベの周りに沢山のオシベがそれを取り囲む様にしてつき立った感じで花弁から飛び出している。花が黄色と言う事で、先日も記載したが黄色を金色に置き換えた名前として、金線海棠(キンセンカイドウ)とか呼ばれる事も有る。またビヨウヤナギを花の美しさから美容柳とも漢字で記載されたりもする。
ビョウヤナギと良く似たヒペリカム・アンドロサエマムの木は今年は花を付けて居ない。昨年の改装工事で枯れてしまったので、小さい苗を植えたのだが、花芽は付いてない様子で有る。

byou02.jpg

花の拡大

******************************************************************************************
ビョウヤナギ
オトギリソウ科オトギリソウ属
Hypericum chinense

中国原産の半落葉性低木。樹木は1m前後の高さになるのだが、枝先は垂れ下がる。葉は細くて、6~7月の梅雨の時期に、約5cm程の黄色い花を付ける。オシベが長くて花弁から飛び出した感じで、未央柳と漢字で書く。良く似た花に金糸梅、ヒペリカム・アンドロサエマム、ヒペリカム・ヒドコ-ト等が有る。葉を柳の葉と比べて見ると、似ていなくもないので、柳の名前が付いたのだろうが、未央柳と、中国の白楽天が書いた叙事詩「長恨歌」の一節から日本では付けられた名前と言う説が有る。

種から育てたカワラナデシコ

[カワラナデシコ]

昨年秋にタキイから購入したカワラナデシコの混合種から育てた花が今一番賑やかに咲いている。ただ背丈が高くて一様な高さで無い事も有ってバラバラとした感じで、写真も撮り難い。
本来、カワラナデシコは日本古来から山野に咲くナデシコで別名はヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれる。山野で自生するものは、夏の始め頃から秋にかけて花を付ける事から、秋の七草の一つにも取り上げられている。

カワラナデシコは生育環境が草原や河原等の日当たりの良い場所で、最近は諸々の原因で生育している環境が変化して行き生育地が少なくなりつつ有る。花は茎の頂点に付け、五弁花の先が糸状に分離している。

大和撫子と言う名前は、古来の日本女性の持つ慎ましやさをこの花に当てはめたのだろうか、はたまた、草の状態が細っそりとして風に揺られる姿が昔風の美人に例えられたので有ろう。大和撫子と言うと、何故か竹久夢二の絵を思い出してしまう。岡山県の牛窓の近くに夢二の生家が有り、記念館が併設されている。そして、うなじの美しい美人画も多く展示されている。その絵から、正に大和撫子の典型的なイメ-ジを印象つけられるのだが、自分だけがそう思うのであろうか?

昨秋、種から苗を作ったものは、ビオラ(四種)、パンジ-、ナデシコ・F1スプリンタ-混合、ネモフィラ(二種)、セラスチウムとこのカワラナデシコで有ったのだが、全て花を咲かせる事が出来た。今年は春蒔きの、矮性ダリア、メランポジウムはすくすくと成長しているのだが、ペチュニアはどうも水切れにより苗の立ち枯れが生じ失敗してしまった。苗を育てている内に、タキイから秋蒔き用の花等のカタログが送られて来たので、もう秋蒔きの種の購入を考えなければならない。園芸もやっていると一年が早く経つ様に感じる。

本日は四種の花色のカワラナデシコを掲載して有る。多年草と言う事だから、また来年も同じ所に咲くのかと?ただ花色もバラバラだし、花の咲く高さの位置も不揃いなので一か所にまとめても綺麗には見えないかも知れない。少し工夫が必要な花で有る。

kawa01.jpg

普通に良く見られるピンクの花色

kawa02.jpg

普通に良く見られる淡いピンクの花色

kawa03.jpg

濃い赤色

kawa04.jpg

白い花色

kawa05.jpg

花の拡大(合成)


*******************************************************
カワラナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属
Dianthus superbus var.longicalycinus

本州から九州までに分布する多年草。名前が示す様に河原や草原等の日当たりの良いところに生育している。高さは30~60cm程度になるのだが、園芸種と言う事もあってか、背丈の高いものでは80cm位に伸びている。花色は自然界のものは、淡ピンクや白花等が多く見られるのだが、園芸種として購入したものは、濃ピンク、濃赤色等も混ざっていた。最近では自然界のものは絶滅が危惧され始め、鹿児島県や沖縄県等では県の準絶滅危惧種としてR.Dに記載されているとの事で有る。

花の観賞用イチゴ

[紅花フユイチゴ]

本日テンプレ-トを変更して見た、全体的にバランスが悪くなっているが中身をいじるとスタイルが壊れそうなのでこのまま記載して置こう。

最近、玄関先の通路の傍に植えて有るイチゴ(フユイチゴ鑑賞用と記載されていた)がピンクの花を付け始めた。蕾が沢山付いているので次〃と花を咲かせるのだろう。普通のフユイチゴは白花で花期も秋で、葉も、このイチゴの葉に比べるともう少し丸い。

鑑賞用のキイチゴの矮性のラズベリ-なるキイチゴ等も最近売られている様なのだが、葉の葉脈はもう少し深く入っている様で有る。このイチゴも玄関先を昨年工事して貰った時に植えて貰った花の一つで、元気が良すぎて一緒に植えてあった小さなクロ-バ(ティントネロ)等は完全に淘汰されてしまった。植えていた位置から匍匐して、玄関の入口付近まで広がってしまっている。花はピンクで直径2~3cm程で非常に可愛い。未だ花が咲き始めで実等は付いていないので有るがどんな実が付くのかもこれからの楽しみの一つでも有る。
フユイチゴの特性が残っている様だが、花や葉は違うので、フユイチゴと別のイチゴの交配種なのだろうか?

最近、鑑賞用で且つ実が食べられるイチゴが千葉県の農業総合センタ-、熊本県に有る農業・生物系特定産業技術機構 九州沖縄農業研究センタ-等で作られている。花は鮮やかなピンクを咲かせる「久留米IH4号」千葉県で作られたものは、やはりピンク系の花で「桜香」「紅香」と言う品種のものとの事。また日本デルモンテ(株)でも「ピンクスイ-ト」と言うピンクの花を付ける品種を売り出しているのだが、千葉農業総合センタ-あるいは九州沖縄農業センタ-で作られたイチゴと関係が有るのかは不明で有る。

イチゴと言えばフラガリア属(Fragaria)の交配改良種のオランダイチゴで、三葉で花は白くて実は美味しいものが最近多く作られている。先述した千葉県、熊本県の観賞・食用イチゴはフラガリア属のイチゴなのだろう。また、野生に生えるイチゴにヘビイチゴと言うイチゴが有る名前は良くないが黄色い小さな花を咲かせて可愛い。分類状はヘビイチゴ属のイチゴで有り、オランダイチゴとは別属のもので有るが、オランダイチゴが日本に移入される江戸時代の頃までは、イチゴと言えばこれを指していた様だからイチゴが移入された時にオランダと冠詞を付けた様だ。

ich01.jpg

全体の姿

フユイチゴは秋口に野山を歩いていると白い花が付いていて葉ももう少し微毛があるのだが、この木はむしろ葉の表面は微毛が無くてのっぺりとした感じを受ける。また葉の裂け具合も大きくて、何かキイチゴの葉にも似ていない。花はピンク色の五弁花で中心部分はやや紅色の強い筋が入り、中央部は黄色のシベから構成されている様で、更に小さな濃い紅色のメシベ?オシベ?が有る様だ。

ich02.jpg

花の拡大

*******************************************************
フユイチゴ(園芸種)
バラ科キイチゴ属
Rubus ssp.

(以下はフユイチゴの特徴を記載)
常緑小低木。長い匍匐する枝を伸ばしてその先で新たに株を形成する。葉は互生し、丸みを帯びた心形で、浅く五裂する。葉の縁には浅い鋸歯が有る。また花は枝先や葉脇に付ける。

対比された高山植物の名前

[キンロバイ]

植物公園のロックガ-デンに植えられていた高山植物の花。高山植物の割には栽培が容易で、園芸種も幾つかの種類が出回っている。梅の花に似た黄色い花を付ける低木で金露梅とよばれ、白い花をつけるものは銀露梅と呼ばれる。

両者は、キジムシロ属に分類されているのだが、キジムシロ属は草(草本)が大部分で有るのに、これらは木(木本)として分類される数少ない例で有る。ところが、キンロバイとギンロバイは生育環境が異なり、中部山岳以北の高山や北海道ではキンロバイが咲き、中部山岳以西から中国、四国のの高山ではギンロバイが生育する。そして両者が混生する事は無いのだそうで有る。

物に表裏が有るとすれば、白に対しては赤(紅)、金に対しては銀と言う考えが直ぐに頭の中に浮かんで来る。それは、その物の持っている価値観では無くて対比として例えている分けだから、白い色と言えば反対は源平の赤(紅)となってしまい。昔の金と言えば、金貨で有りそして銀貨で有る分けだろうと思う。西遊記でも金角大王、銀角大王と言う妖魔の兄弟が出たな.....この場合は対比では無くて序列であったのだが

だから、金露梅の名前が先に付けられたので、順位等では無くて単に白いから銀だと言う事で銀露梅と名付けたのかも知れない。

黄色い花を付ける植物の名前は、黄○○と言う名前も沢山あるのだが、金と言う価値感の高い色に置き換えてキンラン、キンミズヒキ、キンシバイ、キンモクセイ等が有るのだが、もしそれらをキ(黄)ラン、キ(黄)ミズヒキ、キ(黄)シバイ、キ(黄)モクセイ等と呼ぶと何か格調低い植物に変わってしまう。ならば黄色の色をそのままつけている植物、例えばキスミレ、キショウブ、キエビネ、キケマン等を金と言う名前に置き換えてキンスミレ、キンショウブ、キンエビネ、キンケマンとしたら逆にしっくり来ない名前で有ろう。金か黄かを名前として使う場合は法則性の様なものは無いと思う。

キンロバイは交配や育生も比較的高山性の花としてはやりやすくて、多くの園芸種が作られており、花色も黄色や白以外にピンク、紅色系のものも作られている様だ。そうすると、和名なんてどうでも良くなって来てしまう。桃露梅や紅露梅なんて品種になるのかな?と思うと、品種はちやっかり英名をつけて、やれマウント・エベレストだとか、レッドエ-ス何て名前を付けて売っている。基本は金露梅「マウント・エベレスト」と何やら分からない名前を付けて売り出すのだろう。

kin01.jpg

キンロバイ全体像

キンロバイは写真で見られる様に直径約2~3cmの黄色い花を付け中心部に花柱と無数のオシベからなっているが、花弁にやや皺が有る様に見える。葉は複葉で、3~7枚の小葉から成り、葉には微毛が生えている。樹木の全体としての大きさは1m程度以下で有る。

kin02.jpg

キンロバイの花の拡大

******************************************************************************************
キンロバイ
バラ科キジムシロ属
Potentilla fruticosa L. var. rigida

金露梅と漢字で書く常緑低木で、中部地方以北の高山或いは北海道の山地に生える高山植物の一種。白い花は銀露梅と呼ばれる同属の植物で有るが分布は中部地方以西から近畿地方、四国に分布する高山植物。キジムシロ属の大半が草本であるのだが、キンロバイ、ギンロバイは数少ない木本で有る。葉は奇数羽状の複葉で有る。

******************************************************************************************

gin001.jpg

ギンロバイの全体像

*****************************************************************************************
ギンロバイ
バラ科キジムシロ属
Potentilla fruticosa L. var.leucantha

キンロバイとほぼ同じだが、生育環境が少し異なる。四国では剣山や近畿地方の大台ケ原、中部地方の御岳山等に分布する。白露梅(ハクロバイ)とも言われているそうである。

山桃草と言うネ-ミングが分からない。

[ガウラ]

今、自宅に咲いている花はアリストロメリア、マ-ガレット??、サツキ、デンドロビュウム、花鑑賞用イチゴ、シラン、カワラナデシコ、ロ-タス・ブリムストン、ヒュ-ケラ、アカエゴノキ、ガザニア、ガウラ等で有ろうか、そう言えばビョウヤナギ、ナンテン、アジサイ、ネモフィラ、ナデシコ、ヤツシロソウ等もそろそろ咲き始めるものと、花がそろそろ終わりかけたものも有る。また雑草のカタバミ、キキョウソウ、ドクダミも頑張ってはいるが、数えて見ると結構色々な花が咲いている。しかし庭としてのデザインが悪いのであちらこちらと勝手気ままに咲いている。

ガウラは業者の方が、ロ-タス・ブリムストンの木の横に植えてくれたのだが、ヒュ-ケラと共にロ-タスブリムストンに負けてはなるものかと言った感じで、ロ-タス・ブリムストンを押しのける感じでピンクの花を沢山付けている。

白花のガウラは植えて無いのだが、白花のガウラは良く目にする事が多くて、今や半野生化して公園の外まではみ出している。シロバナは沢山の蝶〃が細い茎の先に沢山付いて風が吹いて揺れると白い蝶〃が群舞している様にも見える。その為、白蝶草(はくちょうそう)と言うネ-ミングが日本では付いている。

自宅のガウラはピンク色で、白蝶草と言うにはちよっと語弊が有る。別の山桃草の方が名前の通りが良いのだが、山桃とは実の方は有名なのだが、花を知っている人は少ないだろう。花期は少し早くて3~4月頃に数珠つなぎの様な赤い小さな花を沢山付ける。従って、ガウラとは全く形態が異なり山桃草と言うのは山桃とは無関係な名前?で有るらしい。

おそらく、ピンクの花色に因んだ名前だろうと推定される。山桃の実の色合いも違うので、単にピンク色(桃色)からの発想で有ろうか、だとすると馬鹿馬鹿しい名前の付け方だ。図鑑等で別名ヤマモモソウと記載して有ると何となく「ふ~ん」と納得してしまうのだが良く考えて見るとおかしい気もする。白蝶草の場合は中々良いネ-ミングなのだが、ピンク色に対しては、ハクチョウソウと和名を付けると都合が悪いので急遽名前をコジツけた感じがしないでも無い。

自宅のものはガウラ"ピンクバレリ-ナ"と言う園芸種でおそらくリンドハイメリと呼ばれる南アメリカ原産の園芸改良種だと思う。この名前はピンクの衣装を着たバレリ-ナが踊っていると言うイメ-ジで付けられたのかも知れない。中々、花の和名の由来も難しいものだ。昨日記載したビランジ等もその一つではあるのだが........

gau01.jpg

全体の姿

花の形はアカバナ科の花のユウゲショウ、マツヨイグサ、ヒルザキツキミソウ等とは少し違う感じがする。長いオシベが花から飛び出して先端に黄色い葯の様なものが付いている。またこの園芸種は矮性で有りそれほど草丈が伸びない特徴があるとか、しかし昨年は結構花茎を伸ばして歩くのに邪魔になる位であったのだが、今年は意外と大きくなっていない。

gau02.jpg

花の拡大

******************************************************************************************
ガウラ
アカバナ科ヤマモモソウ(ガウラ)属
Gaura lindheimeri

別名を山桃草或いは白蝶草と言われる北アメリカ原産の多年草。白花の場合は白蝶草と言うのが当っている感じだし、ピンクの場合は山桃草のネ-ミングが良く分からないのだが、花弁は四っで、長いオシベが目立つ葉は細長くて荒い鋸歯となっている。自宅の花はガウラ"ピンクバレリ-ナ"と言う品種。品種名もバレリ-ナとかバレリ-ナロ-ズと言った名前が育苗業者或いは小売店で違う様だが。

プロフィール

KAN

Author:KAN
KANの花日記へようこそ、毎日一つの花に限定して日記風に花の事、日常のちよっとした事等を書いています。

カレンダー
05 | 2008/06 | 07
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。